カナダの税金なんてよくわからないという方も多いのではないですか?わたし個人もほぼ毎日のようにカナダ政府にはらう税金の情報を調べて確認をして送金というようなプロセスの仕事をしていて、頭の中を最新の情報にアップデートしていますが、それでもちょくちょくこんな税金の仕組みがあったのか!!?
なんて、と思う事もあります。カナダには多くの州があり”その1つ1つで大なり小なり色々な税金に対しての法律が違うので本当に大変です”ですが、それでもアップデートをする必要があります。この記事では2024年(2023年の確定申告)に税制で変更されるいくつか代表的なものを紹介します。
新型コロナの給付金制度(支援金)が終了
2020年から本格的にパンデミックが世界で始まりましたが、カナダに限らず日本でも個人、法人になどに給付金や休業支援金などがあったと思います。同じように当然カナダでも給付金がありました。また、”新型コロナが始まる前に納税をしっかりしてれば申請をするだけで審査はほぼ無しで給付できました”
しかし2022年の暮れあたりから新型コロナ勢いも落ち着いてきて給付金制度の見直しがあり、2023年の申請分に関しても再度、新型コロナにたいする支援制度の見直しでリモートワークの所得控除や新型コロナによる失業保険の給付金制度などは廃止になっています。
食料品リベート (Grocery Rebate)の導入
日本に住んでいる方に質問があるのですが、昨今は何を買うかに関わらず品物の金額が高いと思いませんか?そうですね、つまりインフレ率が高いですよね?実はこれはカナダにも言えた事です。と言うかカナダのインフレは日本よりも高く推移してます。
そのために、日本人以上にカナダ人も”食品などの価格が高い!”とカナダ政府に文句を言っている方が多いですね。そこで一部の政治家が作ったのが食料品リベート (Grocery Rebate)です。
こちらはあなたの収入によりますが、子供が多ければ多いほど支援金が多くなっています。また、1人で子供がいなくてもこちらの支援金をもらえる可能性はありますが、必ず還付金の申請をする必要があります。
税金申告遅延などにたいする延滞税の強化(罰則強化)
ここ数年間のカナダは福祉国家としての責任をしっかりと果たしているように思います。2020年の新型コロナには給付金制度、またそれにともった失業には新型コロナの失業保険さらに高止まりするインフレにはそれを緩和するために食料品を支援するシステムである食料品リベート給付金といたせり尽くせりですが、不正に対しても罰則や罰金を強化しています。
具体的にいままでは本来なら課税される金額に追加で5%と1ヶ月間が経過するごとに追加で1%を余計に払う感じでしたが、CRA(カナダ財務局)が悪質と判断したケースでは本来、払う金額に10%の追徴課税と1ヶ月間が経過する事に2%の税率が上乗せされるという、新しいルールを導入しています。
またカナダ財務局はこの理由を新型コロナの給付金を不正に申請した人間がかなり多くいると言っており、その取り締まりのための新しいルールを導入したとも言われていますね。実はCRAで働いてい人間にも関わらず不正受給と判断された人間が100人以上いる事が分かっています。
ただし、そもそもこの新型コロナ給付金制度が複雑で悪意はなくても勘違いをしている方も多いと言われていますね。もし、過去にそのような申請をした経験があり不安であれば弊社で確認をする事も可能です。
CPPやPBAの増額
他にもカナダの国民年の額が増額されています。まずは2023年度のCPPの金額ですが、$66600となっています。また2024年度にはこの額が$2000ていど増額されて$68500となっています。ただし、こちらの掛け金比率は変わっていませんので、基本的にはインフレの調整と考えておけばいいように思います。
2023 | $66,600 | $3,500 | $63,100 |
2024 | $68,500 | $3,500 | $65,000 |
他にも、基礎控除の増額ですね。こちらも$15000から$15700の増額ですのでインフレ分の調整を行ったというのが正しいように思います(90%以上の方はこちらに該当します)。
CRAから引用
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