カナダへの輸入ビジネスに大きな変更点CARMが始まります(輸入業者なら朗読必須です)。

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まずこちらの記事はこれから(またはすでに)カナダに日本から物品を輸入するビジネスをしている方に対してのものになります。日本語では国境警備隊として知られているCBSAですが、近年では稀に見る大きな変更をしました。

CARM( CBSA Assessment and Revenue Management )と言われるあたしいシステムですが大まかに説明をすると関税や消費税などの支払いの簡素化ならびに輸入業者ならびに輸入品などの情報の共有化と考えることができます。この記事ではCARMの説明ならびに利点を欠点を紹介していきます。

変更した理由とは?

近年、世界中からカナダに商品を輸入する方々ならびにその金額が急激に増えている事実があります。カナダ統計局のデータを引用すると1995年のカナダ全体の輸入額の合計は20兆円程度の規模でしたが、2024年のデータでは年間で80兆円と30年もたたずに3倍の規模に膨れ上がっています。

このように考えるとカナダには良い事のように聞こえますが、急激に増加する輸入品に対する税金の支払いやデータ処理にカナダの国境警備隊は多くの人員を動員する必要があり簡素化する必要に迫られているという意見が正しいように思います。

後ほど書きますがこの変更で”輸入者に負担が増える”結果になっています。まずはこの記事は確認をしてください、またご質問がある場合には弊社で対応が可能です。

Canada Imports 1961-2024
Imports of goods and services represent the value of all goods and other market services received from the rest of the w...

今回の変更(CARM)で輸入者が有利になった点(いくつかを紹介)

(1)税金を直接、カナダ国税庁などに支払う事ができるようになった

一部の大手などの例外を除いて日本の製造業や、卸業関連の会社は”日本の運送会社に日本からカナダへ”物品の運送ならびに通関業務を委託しているケースが多いですね。そのために関税などの支払いもそれらの運送会社に代行依頼をしている会社が多くあります。

しかし、今回の変更でそれらの税金の支払いを運送会社(例えばN、Kなど)を通してではなく直接カナダ国税庁の方への支払うことができるようになりました。そのために、いままで運送会社に払っていたそれらの代行費用を節約できることになります。

(2)情報の取得が容易になった

また今回の変更でカナダ国税庁から直接、あなたが行った輸入業務のデータを取得できるようになりました。今迄では輸入者が運送業者に対しての通関業務などの問い合わせをして、運送会社がカナダ国税庁ならび/カナダ国境警備隊に輸入者の代理として問い合わせをするようになっているケースが多かったです。つまり

輸入者→運送会社→カナダ国税庁(カナダ国境警備隊)などに問い合わせ(今ままで)

しかしこれからは

輸入者→カナダ国税庁(カナダ国境警備隊)などに問い合わせができるようになります。

(3)申告の修正が簡単になった

また輸入者にとっては最大の利点となりますが、”修正申告が個人でできるようになります。”例えば、カナダに輸入後に輸入金額に変更があった場合や輸入商品に変更があった場合も変更が容易になります。残念なことですが利点だけでありません、というか欠点のほうが多いです

今回の変更(CARM)で輸入者が不利になった点(いくつかを紹介)

(1)登録が必要になった

今回の変更で輸入者にカナダ政府系のポータルサイトへの登録が必要になりました。言語としての英語の知識は当然ですが、他にも税金の知識も必要になります。

(2)担当者の設定

また小規模ビジネスには痛い変更点のように思いますが、あなたの会社内で知識の有無にかかわらずCARM担当の人間を決めないといけない事になりました。

(3)代行の支払いが不可になった

税金などの支払いの代行が不可能になりました。つまり一定の期間内に関税などの支払いを運送会社を通してではなくあなた自身がする必要があります。

(4)カナダの通関業務に対しての知識が必要になった

簡単に上記に3つほど、書いてきました。最大の問題点は会社の経営者がカナダの輸入に対して一定の知識を身につける必要になったという事ですね。

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