先日の記事でカナダで仕事を始めるにはビジネスナンバーの登録が必要という記事を書いたと思います。またカナダで事業をするにあたってビジネスアカウントも持っていた方が色々な面で有利であるために基本的には登録を勧めています。
しかし、カナダではビジネスナンバーの登録が終わっても、他にもビジネスアカウントという登録制度があって”あなたがするビジネスの種類には登録が必須のアカウントもあります。
”この記事ではその中でもわりと重要な4つのアカウントを紹介していきます。
GST/HSTアカウント(RT)
カナダに住んでいる方なら、GST/HSTと言う言葉を一回くらいは聞いた事があると思います。もし、聞いたことがないという方でも、何かを購入した後に貰える領収書を確認してみてください。
そこにしっかりとGST=$xxxと記載されていませんか?一般的にはこれは日本で言う、消費税に近いもになります。(具体的には少し異なりますが)またHSTやPSTなどは州政府の税金のことを指しています。
つまり、大まかにGSTはカナダ連邦政府の税金で、HST/PSTなどは州政府の税金です。あなたがカナダでビジネスを始めて、ある程度大きくなると登録が義務になります(またビジネス形態によっては条件に関わらず登録が義務)。
当然、これらの税を最終消費者から徴収して連邦政府や州政府に払う必要があります。そのために、こちらのアカウントは重要になりますので、登録する必要がある方はうっかりしていて登録していなかった、なんて事がないように気をつけましょう。
悪質なケースは罰金だけではなく、営業停止などのケースもありますので不安に感じたらご連絡ください。
輸出/輸入のアカウント(RM)
他にも商品を他国から日本に輸入したいという方や、カナダから他の国に輸出したいという方の場合でもアカウントの作成が義務になります。例えば、カナダで卸売りなどのビジネスを始めたいケースではここになります。
また先ほど、紹介したGST/HSTのアカウントとは異なり、こちらは必ず登録する必要があります。
追記:2024年5月13日にカナダ国税庁から通達があり、輸入/輸出のアカウントはCBSAの管轄になることが発表されています。詳しくは下記を確認ください。
カナダ輸入にたいする新しいシステムである”CRAM”については下記の記事を参考にしてください。
ペイロール(給与支払いのためのアカウント)(PT)
前回の記事で会社の規模が大きくなっていくと登録するアカウントの数が増えていくという事を説明したと思いますが、これはGST/HSTのアカウントに該当するのですが、こちらのペイロールのアカウントにも該当します。
一般的には会社は個人事業主から始まって、従業員を増やしていく感じになると思います。その従業員の給料やベネフィットなどを管理するアカウントがこちらになります。
つまり、一般的には従業員の雇う場合にはこのアカウントが必要になります。
インフォメーションリターン(RZ)
こちらのアカウントですが年金関連や投資などに必要なアカウントです。カナダ国内で働いた事があればRRSPなどは聞いたことがあるかと思います。(CPPと似ているカナダの年金制度)他にもT5として知られている”return of investment income”やT5013と知られているパートナーシップinformation returnもこちらのカテゴリーになります。
Michanel BlueによるPixabayからの画像
コメント