昨今の世界的な日本製品のブームで日本からカナダに輸出する商品は文房具やアニメ関連の製品やさらにはポケモンカードまで多岐に渡っています。さらに、ここ10年くらいはこれらの製品に加えて日本食品にも空前のブームが起こっていいます。そのために、ここでは日本からカナダFBAに向けて輸出したいという方に向けて注意点を書いた記事になります参考にしてください。
TOPIC1:Amazonは輸入者(IOR)にならない!「IOR問題」と「食品・規制品」の壁

まず最初のトピックですが、日本からカナダへ商品を輸出する事業者様にとって最も大きな壁となるのが**「貿易の輸入者(IOR: Importer of Record)登録問題」**です。
昔(それこそ数年前まで)は、カナダ向けAmazon FBA納品において、Amazonや配送業者の名義を適当に使って通関しても、チェックをすり抜けて商品が届いてしまうケースが散見されました。(※ただし、制度上はAmazonが輸入者にならないことは当初から明確に決まっていました。)
しかし、新型コロナの影響でEC利用が爆発的に増えた2020年頃から、カナダ当局の風向きが大きく変わりました。インボイスやパッキングリストの記載不備、アンダーバリュー(価格の過少申告)、さらにはお酒や肉製品・食品など、専門的な許認可が必要な商品がAmazon FBAへ無許可で持ち込まれるトラブルが急増したためです。
カナダ政府としても、本来徴収すべき関税や消費税(GST)の未払いを放置できなくなりました。コンプライアンス違反には厳格な罰則があるものの、これまではAmazonや物流会社が曖昧な形で輸入者名義に使われていたため、責任の所在が不透明になっていたのです。
その結果、現在ではCARM(CBSAの最新デジタルシステム)の導入と関税法の改正により、「正当なIOR(輸入者名義)」がない貨物は、税関で即座にストップまたは強制返送される時代になりました。さらに下記の2つのステップを加えて2026年の現在では輸入者の登録が必ず必要になっています
- 2024年10月の「CARM」完全移行: 税関システムが完全にデジタル化され、ペーパーレスでの「うやむや通関」が不可能になりました。
- 2026年1月の「カナダ関税法17条(Joint & Several Liability)」改正: トラブル時の連帯責任ルールが厳格化され、名義貸し通関や不明瞭なIORへの取り締まりが最高レベルに達しています。
カナダとしては海外から国内に入ってくる物に関しては関税や消費税を徴収しないといけませんが、それができないケースが目立ってきたのです。コンプライアンス違反に関しては罰則となるのですが、先ほど、申し上げたとおりAMAZONやロジスティクスの会社は大まかに代行のIORですから、責任の所在は曖昧になっていたのです。2026年の昨今では日本からカナダFBAに輸出する方法は3つしかないです(1)国外から登録(2)カナダ国内からの登録(3)カナダ代行輸入です。
また日本からの食品の輸出に関しては事実上、カナダ国内での登録または弊社の代行輸入しか方法はありませんのでもし食品輸出をご希望の場合には連絡をいただければと思います。
トピック2:DDU vs DDP – Amazon FBA納品で絶対に犯してはならない配送条件のミス。(関税や消費税の有無)

このトピック2ではカナダAMAZONFBAに関して知っておきたいインコタームズのルールを紹介したいと思います。2026年の昨今ではインコタームズのDDPを使用したケースでしか、AMAZONへの輸出ができません。そのために、日本から輸出の場合には以下の2つの税金を前持って払う必要があります。また後で書きますがDDUでは輸出できません。
関税
2026年現在の日本とカナダでは環太平洋パートナーシップであるCPTPP条約がありますので多くの品目で関税免除になっていますが、それでも日本産であればすべてが関税の免除の対象になるわけではないです。商品によっては、原材料が日本製ではないケースもありますし、日本製の場合でも完全免除には書類が必要になります。昨今、関税免除に関してはカナダ国境警備隊の審査が厳しくなっていますので覚えていただければと思います。
消費税
また、関税の他にも消費税の支払いが必要になります。こちらの金額は一律で5%ですが日本からカナダに輸出をする場合にはすべてのコモディティが対象になるわけではないです。また、AMAZONFBAを使う場合には前もって支払いをする必要がありますが、IORのコンディションによっては還付金の申請が可能です(すべてで可能ではありません)。弊社で代行しています。
**DDUというのはインコタームズでいうDelivery Duty Unpaid”という意味になります。このインコタームズを使用してカナダに輸出をするとAMAZONFBAは受け取りを拒否することになりますので気をつけてください。またこうなった場合には返送費用や手数料ならびに再配送費などがすべて自己負担になります。
トピック3:カナダAmazon出品における実質コスト・手数料と利益手残り計算

アメリカで成功した輸出ビジネスはカナダでも成功しやすいと言われていますがアメリカAMAZONFBAとカナダAMAZONFBAでは販売に必要な手数料に関しても違いもありますので参考にしてください。このトピック3ではAMAZONFBA内部で発生する費用を大まかにですが紹介しています詳細に関してはアマゾンまで。
Amazon内部で発生する主要コスト(2026年最新版)
販売手数料
はず、一番初めに来るのがこの販売手数料です。売り上げの8%-15%程度となっています。こちらが一般的に言うにアマゾンのウェブサイト使って売るために必要な必要になります。ただし、こちらの手数料比率はカテゴリーにょって異なります。また食品やコスメデコルテなどの商品は価格帯を基準にするシステムになっています。ただし手数料が高くて有名なAMAZONですので他にも当然あります。
FBA配送代行手数料
アマゾンで販売が確定してから、カナダ在住の客に配送をする必要があるのですがそれがこちらの費用です。配送費用は、商品の重さやサイズならびに時期によって変動します。また、昨今の原油高で燃料費や物流サーチャージなども必要で他にも繁忙期にはピーク料金が課金されます。おおよそ3.5%程度言われていますね。
またこちらはFBA配送代行手数料(1個あたりのピック&パック費用)」の価格ですが2026年時点で$4.46CADとなっていますので為替を考慮するとアメリカと変わりませんが、小規模の商品には$5.92 CADと高額になっていますので気をつけてください。また、カナダでは保管費用の計算にキュービックメーターを使う事になっています。
月額保管料(Monthly Storage Fee) & 長期保管追加料金:
アマゾンカナダFBAに日本から商品を送っても、その商品を保管する必要がありますからこの保管料はその費用になります。ここで知っておきたいのは年末にはクリスマス商戦がカナダでありますので保管料が跳ね上がります。そのために、売り上げが悪い商品はその前に処分しておきたいですね。
サービス手数料に対する税金
こちらの費用はアメリカにはないのすが、カナダではサービス費用を税金とともに払う必要がありますので覚えていただければと思います。ただし、こちらに関しては条件によって還付金の対象になる可能性があります、また弊社で代行しています。
【ご相談・お問い合わせ】
- 事前相談費用: 35分 / $50 CAD(+TAX)〜※面談・調査の結果、規制等により輸入が不可と判明した場合であっても、ご相談費用の返金は致しかねますので予めご了承ください。
【免責事項・執筆者情報】
本記事は、カナダ連邦政府の国家資格でありカナダ国境サービス庁(CBSA)が主管する「カナダ通関士試験」に合格した日本人専門家が執筆しておりますが、法令やAmazonの規約改定に伴い内容を100%保証するものではありません。貴社の個別の状況に応じた通関・税務設計につきましては、ぜひ直接お問い合わせください。

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